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久々にカーデザインの話。
これまた初めて登場させる、Citroen BX。 ベルトーネ在籍時代のガンディーニ・デザイン。 ガンディーニといえば、ランボルギーニ・カウンタック、ランチア・ストラトスといったスーパーカーやX1/9などスポーツカーのデザイナーとして知られている。 (ミウラはガンディーニなのかジウジアーロなのかという問題はここでは触れない・・・。) ベルトーネで先にチーフデザイナーを務めたジウジアーロは造形力のみならず、パッケージのうまさと車体の生産方法まできっちり押さえたインダストリアルデザイナーであったとされる一方で、ガンディーニは美的要素のみを追求するデザイナーと思われがちである。 それはこういったスーパーカーがあまりに有名だからである。 しかし、実際にはガンディーニもジウジアーロと同様にパッケージングがうまい。 あのカウンタックでさえ、エンジニアであるスタンツァーニと共同で、限られたホイールベースの中でミドシップと居住性を両立させ、リアにトランクすら備えるというパッケージを実現している。 シトロエンBX、シュペールサンク、先代マセラティ・クワトロポルテという実用セダンを見ればその能力はより明らかになる。 その理由として実は若き頃のジウジアーロもガンディーニもベルトーネというカロッツェリアに鍛えられたのだと推察する。 当時は美的要素をメインに売りにしてきたピニンファリーナに対し、ベルトーネはボディの設計から請け負うカロッツェリアだったからであろう。 さて、シトロエンBX。 ボビンと呼ばれる初期型BXなら良かったのだが我がBXは中期型の19TRi。 それでもBXのデザインコンセプトを十分に感じ取ることができる。 全長4230の中にどうしてあの広大なルームスペースとトランクが存在できるのか。 シトロエンの伝統であるロングホイールベースをうまく活用できていることがポイント。 直線的なラインで構成されたボディは今でも魅力的であるが、個人的に特に気に入っているのは一見フラットに見えるボンネットの美しい面。 この写真を見て欲しい。 フロントウインドウの前端のアーチが普通のクルマとは異なるのがおわかり頂けるだろうか。 通常はフロントウインドウの真ん中が一番前に出て円弧を描いているのに対し、BXはむしろ後退しているようにも見える。つまり、平らに見えるボンネットが予想外に丸みを帯びているのと、それに反して予想以上に平らなフロントガラスがその理由である。 それにボンネット後端のエアアウトレット。これが美しい。ボンネットとウインドウの間を浮かしてそこにアウトレットやワイパーを隠してしまうデザインが多い中、堂々と美しいアーチを見せてしまうデザインである。 ジウジアーロは、ボンネットやドア、ヒンジなどの切れ目や突起物をできるだけ隠すデザインが多い。無駄を無くし、シンプルにさせるのが得意だ。 それに対してガンディーニは、隠さないでそのラインをデザインに取り込んで活かすデザインが多いと思う。 BXのリアクォーターまわりを見てもそれが顕著に表れているのがおわかりになると思う。 線や穴をきっちりデザインしているのだ。 カウンタックやストラトスのダイナミックな開口部の開け方も魅力的だし、シュペールサンクに至っては開口部ラインの走らせ方そのものを美しく見せることがデザインの特徴となっている。 その点、ガンディーニ・デザインのBXもラインの切り方、構成が美しいクルマだと思う。 今も古くならないで魅力を放っているように思う今日この頃である。 ジウジアーロ・デザインとの対比を日々楽しんでます。
by F105L
| 2009-01-19 00:29
| カーデザイン
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