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話題はデザインからは外れます。今回は映画です。
クルマ好きにとっては、映画を見るときもはやりそこに登場するクルマを気にしてしまう。それどころか、自分の好きなクルマが出るならストーリーとは関係なくその映画を見てしまう。 先日DVDが発売になった「男と女 Ⅱ」。ランチア・テーマが主役だ(正確には主役が乗ってるクルマ)。ランチア・テーマはジウジアーロの数ある作品の中でもフィアットパンダに続く最高傑作だと思う(実は我が愛車がテーマなので贔屓目に見ているかも)。優雅でクラシック、だけどモダーン。こんなクルマがパリダカールに出るなんてちょっと違うんじゃないの?と思ってしまうのは、自分だけだろうか。デルタだったらはまりすぎなんだろうか。 映画に出てくるランチア・テーマはいつもクラッシュ(西部警察における古いセドリック役?)したり、ゴミ扱いされて捨てられたりすることが多いのだが、今回は違う。主役がランチア社のラリー部門総監督という設定。パリダカに出場するにあたって下見をするというシーンだ。その出場車がランチア・テーマという訳だ。オリジナルの男と女ではマスタングを乗り回すレーサーだった。あれから20年、レーサーを引退してランチア社に雇われたということになっている。なんとエンスーな映画ではないか。 映画そのものはどうなの?という声が聞こえてきそうだ。フランス映画にありがちな難解にして感覚的な映画である。ストーリーは注意深く見ていないと全く判らない。でも、画面の中に入り込んで見れば美しい映像と感覚的なカメラアングルでどんどん引き込まれていくはずだ。男女の関係も大人でないと理解できないかもしれない。なかなか渋い映画だ。 実はもう一つランチア・テーマがいい役回りで出てくる映画がある。「ニューシネマパラダイス」である。こちらも20年ぶりに再会する男女ということでは「男と女 Ⅱ」に似ている。最後の再会シーンで、出世した男が乗ってくるクルマがメルセデス。イタリアの普通の主婦になった女性はランチア・テーマに乗ってくるのだ。2台のクルマが海辺で再会。男が女のランチア・テーマに乗り込んでラブシーン。これ、メルセデスじゃなくてテーマだからいいんだ。と、勝手にテーマ好きの仲間とは話し合っている。ちなみに、このシーンはDVDの「完全版」でないと見ることができないからご注意を。
by F105L
| 2005-08-07 15:04
| クルマ
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