Linzで1泊、翌朝はウイーンへ戻る途中の村々を楽しむためにA7からA1へとステアリングを向けた。
再びメルクで高速を降り、ドナウ川沿いの地道をウイーン方面へ。
ヴィーレンドルフ。聞いたこともない村。
ガイドブックには写真1枚もなく、ただ「2万4000年前の旧石器時代の石像<ヴィレンドルフのヴィーナス>が発掘された」とだけ記述してある。
パスするつもりだったが、村の入り口で佇むおじいさんが我々を呼んでいる気がした。
この村の紋章と思われるものが壁面に。
「ヴィレンドルフのヴィーナス」を探していると思われるカップルが自転車でやってきた。
何でもない自転車だが何故かサマになる。
あったあった!ヴィーナスはこちら。
それにしてものんびりとした風景。
どうやらこの村では杏を収穫しているようだ。
考えてみると、旧石器時代の石像が発掘されたということは、相当歴史のある村であるはず。
ドナウ川の恩恵を受けて脈々と生き延びた村なのであろう。
わずか15分の滞在だが、途中下車してよかった。
(つづく)