蛇行するドナウ川をさらに東へと進むと、山の上に古城跡が見える。
その足下、川の突端に教会を中心とした小さな街がある。デュルンシュテイン。
このあたりはヴァッハウ渓谷と呼ばれるドナウ川沿い随一の景勝地だそうだ。
オーストリアワインの有力な産地でもあるらしい。
このような造り酒屋があちこちに見られ、これまたセンスの良いディスプレイを行う。
看板もこれだぜ!日本なら「酒」と大きく書かれた電飾を出してしまうだろう。
そしてお目当ての酒屋さん、WIESER。
ここはアプリコット(杏)のリキュールがメインでお土産にちょうど良い。
このあたりはワインの葡萄以外にも杏が名産。
見よ、このかわいらしいボトル。
そしてこのディスプレイ。
中世から時間が止まったような町並みは延々と続く。
看板を見ているだけでも飽きない。
典型的な風見鶏。
国道はドナウ川沿岸をこのように続くのだ。
ドイツからオーストリアを横断し、ハンガリーを経て最終的にはルーマニアから黒海へと流れるドナウ川。
長い歴史の中でとてつもなく大きな役割を担ってきたのだと思うと、この風景を簡単には変えられないはずだ。
歴史的な遺産も簡単にスクラップ&ビルドしてしまう日本人には想像も付かないことなのかもしれない。
(つづく)