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もう一人忘れてはならない巨匠がいる。マルチェロ・ガンディーニである。ガンディーニも、あのジウジアーロがそうであったようにカロッツェリア・ベルトーネのデザイナーとしてデビューした。修理工として働いていたガンディーニをベルトーネ氏に認められ、ジウジアーロと入れ替わるような形で入社するのだ。デビュー作はランボルギーニ・ミウラとも言われているが、ミウラはジウジアーロの置きみやげであるという噂もあり、その真実は定かではない。
ガンディーニが世に放った最高の作品は、何と言ってもランチア・ストラトスとランボルギーニ・カウンタックだと思う。ストラトスはラリーのために生まれてきたスーパーカーだが、極端なショートホイールベースと空飛ぶ円盤のようなシルエットはとてもダートを走るクルマとは思えなかった。 一方カウンタックはスーパーカーの代名詞として派手なクルマであるという認知が一般的だが、初期型のLP400を今見ると意外なほどにシックでエレガントである。後期型のアニバーサリーモデルでは余計な尾ひれが過剰に付いてしまい、エレガントさが失われた。 フェラーリがベルトーネに依頼した最初で最後のクルマがDINO308gt4。 これは悲運のフェラーリである。12気筒以外はフェラーリと呼ばないというエンツォの方針でDINOという名が付けられたものの、名作 DINO246GTの後継車種であるために世間からは厳しい目で見られたのだ。 また、2+2であること、フェラーリでは初めてのベルトーネデザインであること、それがピンファリーナのデザインに比べて華やかさに欠けることが災いして不人気車種の烙印を押されてしまった。 しかし、今となってはシックで落ち着いたデザインは大人のフェラーリとしてこれを積極的に好む人も確実に存在するし、あの全長で4人乗りを実現したのに少しも破綻をきたさずエレガントですらあるボディは現代においてやっと見直されたのではないか。しかも当時は名もなかったデザイナー、ベルトーネに所属していたマルチェロ・ガンディーニがこのクルマのデザイナーだと知って、カウンタックやストラトスとの近似性を今になって見いだすことができるのは皮肉なことだ。 ガンディーニは作品の特徴から非常にアーチスティックなデザイナーとも思えるが、修理工からスタートしていることからも推測されるとおり、機能を重視したデザインをする人だ。パッケージの絶妙さではジウジアーロが群を抜くとされているが、実はガンディーニも負けていない。スーパーカーばかりが有名なのでパッケージングはあまり重視されなかったのだが、セダンを作らせればよくわかる。1982年に発表されたシトロエンBXがまさにその代表だ。全長4200mmそこそこ、ルーフも低いこのボディにどうやったらあの広大な室内とトランクが現れるのか、全く不思議である。それでいてシトロエンらしいのびのびとしたシルエットを実現しているのだから驚きだ。
by F105L
| 2005-03-14 23:41
| デザイン
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