3年前に短期間手元にあったMoto Guzzi V35。
エンジンに不調を抱えていた個体をきちんと整備した状態で戻って来たのだ。
良い里親に預けて本当に良かった。
7年ほど乗ったBMW R65LSは素直で乗りやすく長距離でも疲れないバイクだった。
でも、歳とともに更なるダウンサイジングを求めてV35を戻してもらったのだ。
本音を言えば、やはりイタリアンの熱さが恋しくなったとも言える。
それに、2年前にMandelloのMoto Guzzi本社に行ってきた身としては、ブランドに対する愛着もある。
V35と言えば、Imoraを思い出す人も多いはず。しかしこれは普通のV35。日本では逆に希少な車種。Imoraのようなセパハンではなくアップハンドルのため楽な姿勢で乗れるのだ。見た目は地味ですけどね。
もうこれでMoto Guzziは3台目。きっとバイクはこれが最後になるんだろうな。
いざ乗ってみると、やはりイタリアン。やはりグッチ。そして小型軽量の気軽さ。
走り出した途端にヘルメットの中で笑いが止まらない。
3000回転以下では加速ができない代わりにそれを超えると心地よいビートとともにワクワクする加速へ。
もうパワーなんて要らない。スピードなんて出なくていい。いや、出ない方がいい。
改めてMoto Guzziの魅力にとり憑かれてしまった。