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さて、お次はベルトーネ。個人的には最も好きなカロッツェリアかもしれない。ジウジアーロとガンディーニという天才スターを輩出し、作品の平均点が高い。ハズレが無いと思う。実は個人的にはジウジアーロもガンディーニも独立後よりもベルトーネ在籍中が一番輝いていたように思う。ベルトーネというブランドバリューのある会社で受注した仕事の方がお金もある大きなクライアントの仕事ができる上に、ベルトーネというバックボーンを最大限活用できるからだと思う。
前置きはこれくらいにして、訪問できたのはピニンファリーナと同じく、デザイン部門の研究所である。建物自体が基本的に解放されておらず、看板もない。普通の人はたどり着くことすらできない。 玄関は小さく質素である。しかし、奥に入って会議室に通されると、その窓から見えるものはいつかどこかの雑誌で見た風景だ。ベルトーネの作品はいつもこの芝生に並べられて撮影されていたと直感した。 そこから下に拡がる空間を見ると、今度はコンセプトモデルのオンパレード。カースタイリングという雑誌で穴が開くほど見た夢のクルマが目の前に数多く並ぶ。真っ先に目を釘付けにしたのは、ランチア・ストラトス・ゼロ。これこそベルトーネの最高傑作。在籍中のガンディーニがクリエートしたストラトスの初期コンセプト。とても自動車には見えない。車高は生産車では最も低いと言われるロータスヨーロッパよりも低い。しかも乗り降りはフロントウインドウから。どう考えても乗りにくいと思われる。モデルとはいえ、こういうものの実車を作ってしまうとはすごい。隣にある生産型のストラトスが普通にさえ見えてくる。この両車が同時に写ったカットはまず見ることが出来ないだろう。 それ以外で目立ったのはランボルギーニ。フェラーリがピニンファリーナをメインにデザインされたのに対して、ベルトーネで対抗したのだろう。カウンタックは残念ながら初期モデルではなくオーバーフェンダーとスポイラーで醜くなったアニバーサリーしか展示していなかった。 シトロエンもベルトーネとの関係が深い。BX、XM、ZX、Xantiaなどモダンシトロエンはベルトーネがイメージを形成したと言っていい。余談だがDSなどオールドシトロエンのデザインは「ベルトーニ」という似た名前のデザイナーで紛らわしい。 あと個人的に気になったのはランチア・カッパをベースにしたクーペだ。大ヒットしたテーマの後継車であったカッパは全く売れなかった。ランチアを不振におとしめたモデルと言っても過言ではない。ベルトーネが作ったこのデザインを採用していたならば状況は違ったかもしれない。リアが短くて低い。とてもエレガントかつスポーティである。これこそランチアらしいのではないかと思った。
by F105L
| 2006-12-17 18:05
| デザイン
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