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ラリーランチアが好きな人はご存じ、VOLTA RACING。
昨年のランチアランチにゲストとしてラリードライバーのビアジオン氏が来日していたことは雑誌等でご存じの方も多いだろう。実はその時にVOLTA氏も一緒に来日していたのだ。日本にもVOLTAから出たとされるLancia Rally 037などのラリーカーが数台生息するらしい。彼は知る人ぞ知る有名人なのである。パーティでの立ち話のとき、社交辞令だと思うが、「今度トリノに来たら、俺んちに遊びにおいで。そのときはコースで本物のラリーカーに乗せてやるよ。」と話してくれたのを見逃さず、すかさず切り返し、「ちょうど来月トリノに行くから本当に行くよ。」とその場で約束を取り付けたのだ。日本からまさか本当に来るとは思っていなかっただろうに・・・。 ここで VOLTA氏についての簡単な説明を。ヒストリックランチアラリーについて詳しい友人からのコメントを転載。 GIUSEPPE VOLTA は'60代後半から1969年までOSELLAに所属した。 その後1970年にCHEVRONへ。ここまでは主にサーキットレースのメカニックとして活躍する。 そして'70の終わりにABARTHと協力しFIAT131のラリー用エンジンを手掛ける。ここから彼のラリー車への拘りと情熱が始まる。 ABARTHはラリーで好成績を納め、なお一層の要求を、彼のプロフェッショナリズムに求め、'80代初等にご存じLancia Rally 037への協力へと続く。 その後彼はTEAM EMINENCE 〔ABARTH(Lanciaワークス)にとても近い存在のTEAM〕に所属し、プライベータのTUNERとし、ラリープロフェッショナルとして熟成されていく。 その後DELTA INTEGRALE そしてFORD SIERRA COSWORTH BMW M3などを手掛け、20年後の現在も historic LANCIA のTUNERでありHLR(Fiat社公認)の主宰を勤めている。とりわけ Lancia Rally 037 に関しては彼の右に出る者は一人もいないはずである。 アポイントメントは、例によってフミア氏のアレンジによって成立した。ファクトリーはさぞかし工場地帯のような場所に存在するものと思い込んで、フミア氏の運転するクルマに追尾する。しかしながら到着したのは、完全な住宅街。しかもVOLTA邸はかなりの豪邸。ファクトリーはそこから別の場所にあるのかと思いきや、敷地内だという。案内してくれたのは、VOLTA氏の息子。親父の後を継いでより近代的なチューナーを目指しているそうだ。敷地の奥に案内されて驚いた。邸宅の地下が秘密基地になっているのだ。どうやって地下室にクルマを入れるのかわからないような造りである。 扉を開けると、まずは期待通りの037ラリーが目に飛び込んできた。3台の037がレストア中である。それ以外にフィアット131ラリーが2台。それぞれ待ち受けるオーナーのためにVOLTAが作業進行中のものだ。 レストア中のラリーランチアとフィアットラリーの他は、予備パーツの山。037や131のオーナーには宝の山に見えることだろう。そして面白いのが、131の原寸配線図、いや、図ではなく、現物がパネルに貼り付けてあるのだ。こういうアナログ的なところがイタリアらしい。 ほとんど骨組みだけの037のボディワークを行っているのは、アバルトを退職した職人さんである。クルマをいじっているのが楽しくて仕方がないと話してくれた。しかし、こういう職人さんも歳を取って、仕事ができなくなるのも時間の問題。日本だけでなく、イタリアでも職人技の伝承は大きな問題であるらしい。古いクルマのレストアなど手間が掛かる割りには儲かる商売ではない。何とかならないものだろうか。
by F105L
| 2007-03-24 23:30
| イタリア
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