世界遺産モン・サン=ミシェルに訪れた。海に浮かぶ岩山の修道院である。
フランスの西海岸、海の向こうはイギリスである。モン・サン=ミシェルの浮かぶサン・マロ湾はヨーロッパでも潮の干満の差が最も激しい所だという。潮の満ち引きの差は15メートル以上もあり、かつては満潮の時には海に浮かび、干潮の時には自然に現れる陸橋で陸と繋がっていたらしい。
現在は、対岸との間が道路でつながれていて、潮の満ち引きに関係なく自動車で近づける。しかし、この道路のおかげで2メートルもの砂が堆積し、島のまわりの陸地化が進行してしまった。それでも、遠方から見たモン・サン=ミシェルは、神秘的で感動する。
実は、かつての姿を取り戻すべく、2009年には地続きの道路が取り壊され、2010年には代替となる新たな橋がかけられることになっているようだ。
700年代から建て始め、頂上の鐘楼と尖塔は1897年に完成したそうだ。
それにしても、この海に浮かぶ岩山の上に、この巨大な石造建築をどうやって建てたのか、本当に不思議である。
頂上の修道院から見下ろしたサン・マロ湾。